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左:《人面付土器》(鶴見区上台遺跡)[部分] 弥生時代後期 H32cm 横浜市歴史博物館蔵 (神奈川県指定重要文化財)
右:ルネ・マグリット 《王様の美術館》[部分] 1966年 油彩、カンヴァス  130.0 x 89.0 cm 横浜美術館蔵

横浜美術館リニューアルオープン記念展

おかえり、ヨコハマ

概要

2025年2月、横浜美術館はいよいよ全館オープンを迎えます。これを記念して、「横浜」をキーワードに、美術館のコレクションに立ち返る展覧会を開催します。

おなじみの名作に加え、各所から作品をお借りし、アーティストにも新作を依頼します。テーマは「多様性」。開港前に生きた人びと、女性、子ども、さまざまなルーツを持つ人びとなどに注目します。すると、よく知っているはずの作品にもびっくりするほどたくさんの発見があることがわかります。また、子どもがゆっくりと作品に向き合える「子どもの目でみるコーナー」もつくります。

ルネ・マグリット 《王様の美術館》
1966年 油彩、カンヴァス  130.0 x 89.0 cm
横浜美術館蔵

ペーター・ベルンハルト・ヴィルヘルム・ハイネ(伝)
《ペルリ提督横浜上陸の図》
1854年以降 油彩、カンヴァス 53.3 x 80.5 cm 
横浜美術館蔵(原範行氏・原會津子氏寄贈)

初代宮川香山 《高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒大香炉》
明治前期 陶磁器 H29.7cm 
田邊哲人コレクション(横浜美術館に寄託)

企画趣旨

本展では新しい船出となるこの機会に、当館コレクションの名作の数々を新たな視点で紹介します。加えて、横浜市歴史博物館、横浜開港資料館、横浜都市発展記念館、横浜市民ギャラリーなど、主に市内の施設が所蔵する、コレクションへのまなざしを豊かにしてくれる作品や資料も展示します。また、本展のためにアーティストに委嘱した新作をグランドギャラリーで披露します。

作品を読み解くための鍵は「横浜」、そしてリニューアル後の当館の活動理念の柱である「多様性」です。今回は「多様性」という観点のもと、横浜にまつわる作品の中でこれまであまり注目されることのなかった存在―開港以前の横浜に暮らした人びと、女性、子ども、さまざまなルーツを持つ人びとなど―にあらためて光をあてます。これにより、おなじみの作品や横浜の歴史にたくさんの新しい発見をもたらします。こうしてローカルの歴史を深掘りすると、世界の歴史もきっと違って見えてきます。

会場内には、子どもも一緒に楽しめる「子どもの目でみるコーナー」を設けます。また、当館の活動の柱のひとつである教育普及事業も開催します。

タイトルには、「3年ぶりに横浜美術館が帰ってきた」という意味と、「異なる時代にいろいろな地域からやってきて横浜に暮らした(あるいは現在暮らす)さまざまな人たちを、あらためて『おかえり』と言って迎え入れたい」という希望が込められています。

館長 蔵屋美香

展覧会の構成

第1章 みなとが、ひらく前
開港前は単なる漁村だった? いえいえ、横浜には古くからたくさんの人が暮らしてきました。

第2章 みなとを、ひらけ
1859年に開港した横浜。めずらしい風物は国内外の注目の的でした。

第3章 ひらけた、みなと
みやげものとして、また輸出向けに、たくさんの産業が生まれました。

第4章 こわれた、みなと
横浜生まれの画家たちは美術界で大活躍。そんなおり、関東大震災が横浜をおそいます。

第5章 また、こわれたみなと
戦争が近づく横浜。洋画家、松本竣介が市内の橋を描いたシリーズ《Y市の橋》は、横浜初のまとまったご紹介です。

第6章 あぶない、みなと
戦後の占領が長引き混乱する横浜。同時に独特の魅力で多くの日本映画の舞台となりました。

第7章 美術館が、ひらく
1989年、横浜美術館開館。この頃に収蔵した名作たちをたっぷりとご紹介します。

第8章 いよいよ、みなとが、ひらく
子どもと、私たち大人の中にいる子どものために、未来への希望を探ります。

第1章
《人面付土器》(鶴見区上台遺跡)
弥生時代後期 H32cm
横浜市歴史博物館蔵
(神奈川県指定重要文化財)

第5章
片岡球子 《緑蔭》
1939 年 紙本着色 194.0 x 286.0 cm
横浜美術館蔵(片岡球子氏寄贈)

第8章
檜皮一彦 《walkingpractice feat.HIWADROME》
2023年 サイズ可変 車いす、カーブミラー、
LED照明、プロジェクター、LCD、メディアプレイヤー、
3Dプリンター、マネキン、インシュロック
発表場所:東京都美術館(参考写真)

展覧会の見どころ


  1. 「横浜」の歴史の新たな発見を美術館で

  2. 「横浜」をキーワードに「多様性」という観点のもと、絵画、写真、工芸、映像などの作品や資料を通して、新たな視点で意外な横浜の歴史を深堀りします。



  3. 横浜美術館コレクションの名作の数々が久しぶりに勢ぞろい

  4. セザンヌ、ピカソ、マグリットや奈良美智など、近代美術の名作から現代美術の作品まで楽しむことができます。



  5. 子どもも一緒に楽しめる

  6. 子どものために作品を選び、見やすいよう工夫して展示する「子どもの目でみるコーナー」を会場内に設け、親子でお話ししながら鑑賞する機会をつくります。


基本情報

タイトル
横浜美術館リニューアルオープン記念展「おかえり、ヨコハマ」
会期
2025年2月8日(土)~6月2日(月)
開館時間
10時~18時(入場は閉場の30分前まで)
休館日
木曜日(ただし3月20日[木・祝]は開館)、3月21日(金)
主催
横浜美術館、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
協力
みなとみらい線、国立映画アーカイブ
特別協力
横浜市歴史博物館、神奈川県立歴史博物館

観覧料

一般
1,800(1,700)円
大学生
1,500(1,400)円
高校・中学生
900(800)円
小学生以下
無料

※( )内は有料20名以上の団体料金(要事前予約、美術館券売所でのみ販売)

※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料

※同時開催する横浜美術館コレクション展も、本展観覧券で観覧当日に限りご入場いただけます。

新しくなった横浜美術館へようこそ新しくなった横浜美術館へようこそ

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